夏本番です

出かけるたびにレコード抱えて帰って来てたぼくが、夜に出かけては朝まで飲んでいたぼくが、毎日のように猫グッズを買ってさっさと帰って来る。なんだか、やっと更生できたよな気分だ。部屋に子猫を待たせてるんで、とかそんな。先に帰るときのせりふ。わざわざそんな言って、で、せっかく帰って来たらウニ江さん人見知りであんまり相手してくれない。まあいいです。最近そんなかんじ。札幌も大阪もたのしかった。今日も毎日たのしい。なんでみんなあんなにやさしいんだろ。こんな野犬に育てられたぼくなんかにやさしくしてくれることないのに。どうせ短い付き合いだし。長くてもせいぜい死ぬまでの短い付き合い。ほんと感謝だな。氷川きよしぐらいの謙虚さで感謝。感謝のあまり泣いてしまうけど、それでも最後まで歌いきる。ぼかぁしあわせです。まったく後先考えてないけど、それで失敗したことないからいいし。いらない不安だけ捨てれば、はずむ息が詰まることなんてないし。昼間にはセミが鳴いて夜には秋の虫が鳴いてることだとか、夜中にコンビニから出て一瞬もわっとするとほっとすることだとか、洗濯物にちょっと秋っぽい匂いがついてることだとか、そんなひとつひとつにいちいち気を取られたりもするし、そういうときのあれに足がすくんでしまう感覚はまだときどきあるけれど、だがしかし夏を終わらせるのはいつだっておまえ自身の心なのであり、さんまがおいしいとかってつい油断して、おでこにシワがよったりしてるのではあるまいか、母さんあなたが心配。味わい秋生うっかり飲んだけど、これは去年の秋のぶんだから。